INTRODUCTION


人は夢をみます。心に思うとときにそれは勇気を与え、ブレるとときにそれは欲望になり、挫折するとときにそれは呪いとなる。それでも人は夢をみます。例え他人に嗤われても夢をみます。それが人だから。
これは祖父の夢を実現しようと挑戦を続ける父、そして、その夢を受け継ぐ『子』の物語です。 「人間を科学で解明したい」と考えた祖父は、苦労の末、ほぼ人間同様の機能を持ったアンドロイドを完成させます。 ただ、人間の解明にはほど遠く、夢を息子に、そして『孫』に託します。しかし託された彼らは「人間とはなにか」という途方もなく大きなテーマに飲み込まれていくのです。 昨今、若者が夢を語らなくなったといわれます。不確実だから? 責任を伴うから? もちろん、原因は必ずしも当人に あるわけではありません。しかし、夢は幸福への推進力です。人類にとってこれは、大変大きな課題といえるのではないでしょうか。
年齢は関係ありません。夢を持とうとするすべての人の背中を少しだけ押すことが出来る、そんな作品にしたい。我々はそんな風に考えております。
アンドロイドは夢をみるのでしょうか。それなら、果たして人間とは――。


このプロジェクトを進めている最中、岡山は西日本豪雨により大きな被害を受けました。個人的に、被害の大きかった真備町に赴き、微力ながらボランティアとしてお手伝いをさせて頂きました。そこには喜びを感じながらボランティアの活動をするスタッフたちと大きな被害にあったにも関わらず強く生きようとする被災者の姿がありました。この困難をひとりの力で乗り越えることが難しくても、多くの人とのつながりを通してを持ち続けてもらいたいと切に願います。
私たちスタッフも以下のような形でつながりを持とうと考えております。
・倉敷市の素晴らしい観光地をロケ地として使わせて頂き多くの人に元気で楽しい倉敷を知ってもらう 
・別途DVD(1,000枚)を作成し、売り上げの一部を西日本豪雨の義援金に充てる


哲学者ヘーゲルが『法の哲学』(1821年)の序文で述べた言葉。ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ(die Eule der Minerva beginnt erst mit der einbrechenden Dammerung ihren Flug)。梟は、学問の神ミネルヴァの化身またはアテナの化身と考えられていた。梟は、夜行性なので夜が近づかないと飛び立つことができない。学者は未来を予測することも出来ず、起きてしまった出来事やその結果への考察をするしかない。良くも悪くも科学(学問)の限界を示した言葉と言われる。曰く、未来を予測する一番の方法は、自らそれを創り出すことである。